2026.05/01日号|AI時代に行うユーザー調査の順序は、インタビューが先か、アンケートが先か

●①従来の調査設計のセオリー:定性→定量のパターン
●②従来の調査設計のセオリー:定量→定性のパターン
●③AI時代にアンケートを先行させるメリット
●④逆に、インタビュー先行型だとどうなのか
菅原大介 2026.05.08
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リサーチのプロジェクトで定性調査と定量調査を組合せて実施することが決まっている場合、インタビューを先に行うか、アンケートを先に行うか、皆さんのセオリーはありますか?両方実施できる環境は恵まれているものの順序の判断は迷うものです。

デザインリサーチではインタビューが先行です。デザイン思考のプロセスで顧客理解から始める流れがあったり、調査目的が仮説探索であったりするため、先にインタビューを実施して、得られた情報や示唆を後続の評価型アンケートへとつなげていきます。

マーケティングリサーチではケースにより異なるものの、割合で言うとアンケートが先行することが多い印象です。並行して行う定性調査のスクリーニング(対象者抽出)を兼ねる形で、予算を合理的に使う観点からも定量調査が先行しやすくなっています。

ご覧いただいている通り、従来は主に業務分掌によって進め方が決まっていました(またはいずれかに偏っていました)。しかし今AIの浸透がこの流れを変えつつあります。UXの専門家による情報発信からは「領域の拡張」に関する考察が多く見られます。

Brandon K. Hill | CEO of btrax 🇺🇸x🇯🇵/2
@BrandonKHill
この図がAI時代のチームの本質を表してる。以前はStrategy・Design・Techが別々の専門領域で、重なりはわずかだった。AIツール導入後、3つの円の重なりが劇的に拡大。戦略担当がプロトタイプを作り、エンジニアがデザインを提案する。そんな時代になったね。
2026/03/28 07:15
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ビートラックスのブランドンさんはAI時代のチーム構成について、【以前はStrategy・Design・Techが別々の専門領域で、重なりはわずかだった。AIツール導入後、3つの円の重なりが劇的に拡大】と業務の越境が標準化しつつある現状に触れています。

アンカーデザインの木浦さんは、年明けに公開されたデザインリサーチの展望を記した記事の中で、(セルフ型サービスの普及により)【定性と定量の境界が曖昧になり、リサーチャーが両方の手法を統合的に扱う傾向が加速しています】と述べています。

こうした背景を見ていると、今後は定性と定量の調査を組み合わせて行う業務プロセスを意識的に設計する必要が出てきます。そこで今回のレターでは、今のところの自身の経験をもとに、どのような進め方だとスケールメリットが出るのかを考察してみます。

🔍リサーチハック 101(2026.5/1日号)
「AI時代に行うユーザー調査の順序は、インタビューが先か、アンケートが先か」

●①従来の調査設計のセオリー:定性→定量のパターン
●②従来の調査設計のセオリー:定量→定性のパターン
●③AI時代にアンケートを先行させるメリット
●④逆に、インタビュー先行型だとどうなのか

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