2025.05/15日号|『トークの教室 面白いトークはどのように生まれるのか』をユーザーインタビューに活かす【リサーチャーの読書メモ】
⚫︎ポイント②トークに欠かせない「臨場感」
⚫︎ポイント③喋り手の完璧ではない話にこそ「感情」がある
⚫︎ポイント④トークは「聞き手の反応」もセットで出来上がる
昔から深夜ラジオの一人語りはなぜあれほど面白いのか不思議に思ってきました。話されているのはパーソナリティーの身に起きた最近の出来事だったり、極めつきは「ふつうのお便り(ふつおた)」という募集枠があってそれが今なお成立していることです。
「なんだか手応えのある時のユーザーインタビューの感覚と似ている」と思い始めたのは定性調査をやり込むようになってからで、以来、「ふつうの話」をどのように面白く聞くことができるか(すなわち、話を引き出せるか)ということを考えてきました。
そして最近、今回紹介する「オードリーのオールナイトニッポン」などの番組を担当されている放送作家・藤井青銅さんの『トークの教室 面白いトークはどのように生まれるのか』(河出新書)を読んで、インタビュー業務の解像度がグンと上がりました。
ユーザーインタビューでは進行の冒頭で「普段通り話してください」という定番の案内を入れるものですが、しかし、まったく話の取れ高がないと、それはそれできついものです。このバランスを実現するうえでキーとなるポイントを4つ抜粋してみました。

🔍リサーチハック 101(2025.05/15日号)『トークの教室 面白いトークはどのように生まれるのか』をユーザーインタビューに活かす【リサーチャーの読書メモ】
●ポイント①トークは「出来事」よりも「心の動き」が面白い
●ポイント②トークに欠かせない「臨場感」
●ポイント③喋り手の完璧ではない話にこそ「感情」がある
●ポイント④トークは「聞き手の反応」もセットで出来上がる