2025.11/01日号|NotebookLMで過去調査レポートを分析するコツ

●①事業会社における業務課題
●②支援会社における業務課題
●③NotebookLMの基本的な利用価値
●④NotebookLMの付帯的な利用価値
●⑤NotebookLMならではの使いどころ
●⑥NotebookLMの具体的なユースケース
●⑦NotebookLM活用に伴う留意点
菅原大介 2025.11.25
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リサーチ業務におけるNotebookLMの活用を模索している中で、「過去調査レポートを現在の分析目的で読み込む」用途とは相性が良いことがわかってきました。

データを取り扱う部門の課題として、「新企画の立案に向けたインプットにあまり多くの時間を割けない」というジレンマがたびたび発生します。これは直接的にデータを生成・管理するビジネス部門だけでなく間接的に接するデザイン部門でも同様です。

業務の工程的には、関係各所から関係のありそうなデータファイルをかき集めてきて整理・分類し、そこから内容を読み込んで考察を行うまでの一連の過程が億劫になります。前者はプロジェクトマネージャーを、後者は実務担当者を特に疲弊させます。

この対策として、「過去調査レポートをNotebookLMで読む」アプローチは有効に機能します。「自身の関心」や「事案の文脈」に沿って情報を編集した状態で出力できるので、内容のすべてに目を通していなくても分析や考察を並行的に進められます。

今回のレターでは、最近自身でも取り組んでいる、リサーチ業務におけるNotebookLMの活用法を、おすすめのユースケース、ツール特性、気をつけるポイントなどの観点からまとめてみます。

🔍リサーチハック 101(2025.11/01日号)「NotebookLMで過去調査レポートを分析するコツ」

●①事業会社における業務課題:後から見返した時にデータを読み解くことが難しい
●②支援会社における業務課題:インプットがリアルな実働として工数に乗ってくる
●③NotebookLMの基本的な利用価値:分析者の現在観点で情報を再構成できる
●④NotebookLMの付帯的な利用価値:情報の欠損や不足に共通の認識をもてる
●⑤NotebookLMならではの使いどころ:成果物の論拠の整理や表形式のデータ整形に向く
●⑥NotebookLMの具体的なユースケース:重要分析成果物のスタイリング
●⑦NotebookLM活用に伴う留意点:インプットの前提となる調査レポートの情報品質を管理する

***

●新刊「仮説ドリブン・マーケティング」出版記念イベントのお知らせ

株式会社ヴァリューズが主催する「マナミナ講座」で、「マーケターのための仮説思考入門」と題して、マーケティング・データ分析・事業企画などを担当している方を対象に、仮説の基本概念についての講義と仮説の成熟度を振り返る個人ワークを実施します。

前半は仮説・推論の概念をマーケティングシーンで捉え直す講義を行います。「言葉としてはよく使うけれど、そもそも仮説や推論ってどんなものだったっけ」という状態にあって知識を整理したい方、現状の組織や自身の仮説レベルを確かめたい方におすすめです。

会場は主催者であるヴァリューズさんの本社がある赤坂トラストタワー。知識の座学と個人ワークをセットで体験できるのはオフライン開催ならではの良さですし、出版記念イベントらしい交流会の時間も用意いただいているとのことなので私自身もとても楽しみ!

▼【出版記念・勉強会】リサーチャー菅原氏が直伝!「マーケターのための仮説思考」入門と実践ワーク|マナミナ講座
https://www.valuesccg.com/seminar/20251118-10483/

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