2024.10/01日号|新刊『ユーザーリサーチのすべて』コラム寄稿者の発表(第二弾)

10/22発売『ユーザーリサーチのすべて』(マイナビ出版):有識者・実践者のコラム集の紹介
菅原大介|リサーチャー 2024.10.15
誰でも

著書『ユーザーリサーチのすべて』が2週間後の10/22に発売されます。この本のウリの一つは、各章のテーマに沿ってリサーチやビジネスの各分野で強みをお持ちの有識者・実践者の方のコラムを収録していることです。

今回のレターでは、その寄稿者のお名前を発表するとともに、それぞれのコラムの見どころを紹介していきます。第二弾の今回は、書籍後半の分析・共有・実践に関連するテーマについて寄稿いただいている方の登場です。

🔍リサーチハック 101(2024.10/01日号)

新刊『ユーザーリサーチのすべて』コラム寄稿者の発表(第二弾)

●①株式会社グッドパッチ デザインリサーチャー  米田 真依 様
●②株式会社グロースX 執行役員 マーケティング責任者  松本 健太郎 様
●③株式会社ゆめみ CDO兼プリンシパル・プロダクトデザイナー  野々山 正章 様
●④ブランディングテクノロジー株式会社 執行役員 CMO  黒澤 友貴 様
●⑤株式会社MIMIGURI ファシリテーター  寺倉 翔太 様
●⑥株式会社ユーザベース UXリサーチャー/プロダクトデザイナー  都筑 智子 様
●⑦UIデザイナー・ウェブデザイナー 金 成奎 様
●⑧株式会社kubell コミュニケーションプラットフォーム本部 プロダクトエクスペリエンスユニット プロダクトデザイン部 UXデザイン・リサーチチーム  仁科 智子 様
●⑨株式会社TimeTree プロダクトマネージャー  鈴木 諒 様
●⑩株式会社manage4 代表取締役/Marketing Director  南坊 泰司 様
●⑪DIGGLE株式会社 マーケティングチーム  瀬川 義人 様
●⑫株式会社カインズ  マーケティング本部 メディア戦略部 となりのカインズさん  二代目編集長  与那覇 一史 様

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●①株式会社グッドパッチ デザインリサーチャー  米田 真依 様

グッドパッチの米田さんには、「様々な調査手法を使えることの価値」を寄稿いただきました。米田さんと言えば、「インサイトリサーチの先駆者」というイメージが強くありますが、マーケティング系統のプロフィールも素晴らしくて。

様々な調査手法を紹介する4章の内容は、知っているか、どう使うのか、がカギになるのですが、米田さんは研究理論に照らして各手法を理解をされつつ、クライアントワークでの実践を通じて有効性や課題感も把握されていて脱帽でした。

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●②株式会社グロースX 執行役員 マーケティング責任者  松本 健太郎 様

マーケティングの著書をいくつもお持ちの松本さんには、マーケティングOpsを推進していくポイントを顧客理解やリサーチの観点から寄稿いただきました。複雑な概念を順を追って説明していただくところが、さすが著者の松本さんです。

松本さんと言えばインサイトの分析に強いリサーチャー(データサイエンティスト)というイメージがありますが、マーケティング組織を管轄する立場と経験からリサーチの実効性を高めていくための考え方と実践法が深いコラムです。

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●③株式会社ゆめみ CDO兼プリンシパル・プロダクトデザイナー  野々山 正章 様

ゆめみのCDO・野々山さんには、デザイナーがリサーチスキルを獲得する価値について、自社のリサーチサービスの開発記録を交えて寄稿いただきました。業務の相性の良さだけではなくデザイナーの役割観点にも触れてもらっています。

野々山さんの研究領域であるエスグラフィは、私くらいのレベルだと(この書籍でも)「調査手法の1つ」としての理解に留まりますが、「調査活動全体に通ずる基調概念」として観察や適応に活かしていく姿勢がとても学びになります。

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●④ブランディングテクノロジー株式会社 執行役員 CMO  黒澤 友貴 様

「マーケティングトレース」の手法で個人活動も有名な、ブランディングテクノロジーのCMO・黒澤さんには、マーケターがソフトスキルとしてマーケティング(デザイン)リサーチに習熟していくことの重要性について寄稿いただきました。

特に急速に仕事の分化が進むマーケティングの仕事において、定常業務の範囲で扱うデータだけだと定量データ偏重になってしまう課題感に照らして、定性調査も並行して実施していこうという提言はCMO視点を持っている黒澤さんならでは!

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●⑤株式会社MIMIGURI ファシリテーター  寺倉 翔太 様

MIMIGURIのファシリテーター・寺倉さんには、ファシリテーションスキルの意義とリサーチプロセスにおける役割を寄稿いただきました。対話の場をデザインするアプローチは報告・共有を趣旨とする6章の位置づけともリンクします。

デザインリサーチのプロセスは時にプロ以外は真似できない高尚な方法論のように感じられることも少なくない中、ビジネスシーンで通用する問いかけ・投げかけを紹介してくださっているところが、いかにも寺倉さんらしい内容です。

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●⑥株式会社ユーザベース UXリサーチャー/プロダクトデザイナー  都筑 智子 様

NewsPicksの運営会社であるユーザベースの都筑さんには、(もちろん)UXリサーチリポジトリの作り方を寄稿いただきました。noteのヒット記事そのままに、リポジトリの構成(ページ面・ツール面)をご覧いただくことができます。

上記の構築ノウハウの簡潔さもさることながら、ユーザベース社の規模の組織でこのシステムを構築していることに脱帽です。コラムでは構築後の組織に対する好影響も記述いただいており、取り組みの価値を知るのに最高の事例です。

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●⑦UIデザイナー・ウェブデザイナー 金 成奎 様

UIデザイナー・ウェブデザイナーでこの分野の著者でもある金さんには、UIとUXが相互に与える関係性について寄稿いただきました。特にプロダクトシーンにおいてUIが起点となって体験価値を爆上げしている事例の解説が見どころです。

もともと、UIの価値が低く見られたり後回しにされがちな現状に照らして私からご依頼したところ、ワークフローにおいて一定変えられない現実も考慮に入れつつ、価値を最大限に伝えるという離れわざの原稿を仕上げていただきました。

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●⑧株式会社kubell コミュニケーションプラットフォーム本部 プロダクトエクスペリエンスユニット プロダクトデザイン部 UXデザイン・リサーチチーム  仁科 智子 様

ChatworkのUXデザインを牽引されている仁科さんには、UXリサーチチームの立ち上げ記を寄稿いただきました。UXリサーチが「努力義務」的になってしまう当初の取り組みを乗り越えて、チーム体制に至るまでを追体験できる内容です。

Chatworkブログ(note)でかなり以前からプロダクトデザインの実践録を見ていて、その中でもユーザーインタビューに限らず様々な調査手法を駆使されているのが印象的だったので、仁科さんにはその試行錯誤を共有いただきました。

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●⑨株式会社TimeTree プロダクトマネージャー  鈴木 諒 様

TimeTreeのプロダクトマネージャー・Ryoさんには、プロダクトのUI/UX、マーケティングコミュニケーション両方の知識・技能を駆使することの有用性について寄稿いただきました。このバーチカルな関与スタイルがRyoさんならでは。

プロダクト上で起きているユーザー独自の機能活用からユーザーが実現したいことの心理を読み解き、それをもとにインタビューで仮説を深めていくスタイルの事例からは、職種に限定されないリサーチの必然性を感じることができます。

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●⑩株式会社manage4 代表取締役/Marketing Director  南坊 泰司 様

電通・メルカリを経て現在はスタートアップから大企業グループまで幅広いクライアントの支援をされている南坊さんには、統合的なマーケティング・プロモーションを成功させるための施策設計と情報収集について寄稿いただきました。

マーケティングリサーチの本懐は統合的なブランドコミュニケーションにあり、南坊さんが提唱されている、n=1、n=100、n=1万という単位で顧客・市場への理解を深めるアプローチは、直接教わって以来私もずっと胸に留めています。

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●⑪DIGGLE株式会社 マーケティングチーム  瀬川 義人 様

DIGGLEのマーケティングを牽引するYoshiさんには、部署初のリサーチプロジェクトの立ち上げで得た成果や課題を寄稿いただいています。書籍本編はノウハウの説明に終始しているので、事例から工夫や教訓を共有いただいています。

幅広いマーケティングスキルをフルスタックで持つYoshiさんらしく、アンケート調査を行うにあたってもセールスやCSと連携してデータから仮説を深めていくなど、マーケターが行うマーケティングリサーチの振る舞いが見どころです。

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●⑫株式会社カインズ  マーケティング本部 メディア戦略部 となりのカインズさん  二代目編集長  与那覇 一史 様

「となりのカインズさん」二代目編集長の与那覇さんには、オウンドメディアにおけるユーザーリサーチ方法を寄稿いただきました。読者との連絡接点を多様な形でキープしているからこそ生きてくるリサーチ方法の数々が登場します。

具体的には、SNSのDM・記事内アンケート・社内の声などの取り組みで、いずれも制作と発信の主業務との兼ね合いに無駄がないことが特徴です。リサーチは特別な活動になりがちですが日々の業務と溶け込むモデルが参考になります。

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●あとがき

リサーチスキルが特定専門領域でもある本書の後半では、章立ての通り、分析、報告・共有、デザイン、マーケティングそれぞれに素晴らしい考え方と実践例を持つ皆さんにご協力いただきました。

プロダクトリサーチの現場ではこれらのスキルをフル稼働させて臨むことになるので、贅沢にも本来それぞれのスキルにフォーカスをしてみることで得られる知見を吸収できる編成になっています。

出版経緯や本の特徴をnoteにまとめました👇

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●お知らせ

都心部の大型書店さんの一部で、『ユーザーリサーチのすべて』を一般発売日に先駆けて先行販売してくださっているようです!書店で中身を確認して決めたい、できればすぐに読み始めたい、という方で、都内に足を運べる方はぜひご覧になってみてください(私自身もそのタイプだったりして)

・ジュンク堂書店 池袋本店
・紀伊國屋書店 新宿本店
・丸善 丸の内本店
・書泉ブックタワー
・丸善 名古屋本店
※搬入状況や在庫状況は実際の店舗運営次第となるのでご了承ください(そして本を見かけたら、見つけたよと教えてくださいね!)

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